遺品整理を自分で行う方法は?効率性が上がる具体的な流れを徹底解説!
遺品整理を業者に頼まずに自分で行おうと考えているけれど、どのように進めればいいのかとお困りではないでしょうか。実際に遺品整理をしようとしても、想像以上に遺品の量が多かったりしてなかなか作業が進められないこともあります。この記事ではどのように進めることで効率的に遺品整理が行えるのかまとめているので参考にしてみてください。
事前準備
遺品整理は業者に頼むこともできますが、自分たちで行うこともできます。しかし遺品の量が多かったり遺品整理をはじめて行ったりするときは、何から始めたらいいのかわかりませんよね。遺品整理を自分で行うときまずは事前準備として、スケジュールを組んだり遺品整理するために必要な道具を用意したりしましょう。
スケジュールを組む
まず一番初めに遺品整理を進めるためのスケジュールを組みましょう。というのもスケジュールを決めておかないと、だんだん後回しにしてしまってずるずると長引いてしまうことがあるためです。また賃貸契約の場合、遺品整理が遅くなるとその分家賃が発生するので早めに取り掛かる必要があります。実際に遺品整理を行うタイミングとして四十九日の法要が終わった後や、故人がなくなった後のもろもろの手続きが一段落した後から始めることが多いようです。いつまでに終わらせるのかを明確に決めておくことで、効率的に作業が進められるでしょう。
遺品整理に必要なものを用意する
スケジュールが決まったら次に遺品整理に必要になる道具を用意しましょう。遺品整理に必要な道具は作業しやすい服、遺品を整理するための資材(段ボールやガムテープ、ハサミなど)、マスク、軍手、ごみ袋などです。また運搬する距離が長かったり搬出する遺品が多かったりするときは、台車や軽トラをあらかじめ手配しておきましょう。遺品は意外と量があるので、資材も多めに用意しておくといいです。
残すものと処分するものに分ける
実際に遺品整理をするときには、まずは遺品を残すものと処分するものに分けていきましょう。さらに処分するものは捨てるものとリサイクルショップなどに持っていくものに分けます。
残すものとしては通帳、クレジットカード、土地の権利書、年金手帳、有価証券、貴金属などの貴重品はもちろん、故人との思い出が残るものや生前故人が大切にしていたものなどです。現金などタンスの裏に隠していたりするので、間違って貴重品を捨ててしまわないように注意してください。
リサイクルできるものは家電製品や家具や衣服などです。リサイクルに出す家電などの目安として、製造されてから5年以内なら比較的高額で買い取ってくれることがあります。リサイクル業者によっては現場まで買取査定に来てくれるので、そういったサービスの利用も検討してみましょう。また買取ではなくても布・紙・金属などはそれぞれの業者に持っていくと、無料で引き取ってくれます。
残すもの、リサイクル品などを除いたものが捨てるものになりますが、ごみの分別区分は自治体によって異なる場合があります。先に区分について確認しておくことでスムーズに作業が進むでしょう。
ちなみに故人のパソコンを処分するときには充分に注意しないといけません。というのもパソコンの中には個人データが記録されていて、実は特殊なソフトを使ったりしないとハードディスク上の記録は消せないからです。つまり一見データを消去できていても復元できてしまいます。パソコンを処分する際は自分でデータを初期化するか、業者に依頼するようにしましょう。
残った遺品を分配(形見分け)する
遺品整理が終わると、残った遺品を分配(形見分け)します。形見分けというのは、故人との思い出が残るものや故人が生前大切にしていたものなどを、親族や親しい友人に分配することです。衣類や蒐集品、時計や万年筆などの実用品が多いようです。目上の方には送らない、形見分けの品を包装しない、できるだけ手渡しするなどいくつかマナーがあります。
形見分けの際にはよくトラブルが発生することがあり、最も多いのはお金の絡むトラブルです。たとえば一方には換金性の高いものを送ったのに、もう一方には換金性も実用性も乏しいものを送ってしまうと、どうしても不満が出てきてしまいます。さらに換金性が高いものや資産価値のあるものを形見分けとして送ると、ものによっては相続財産とみなされ税金がかかってしまいます。
このように形見分けを行う際にはいろいろトラブルが起こりやすいので、形見分けの品は資産価値はあまりないけど故人を思い出せるものを選ぶといいでしょう。また資産価値のある相続品は、税金の負担など偏りがないようにするために平等に分配することが一般的です。
今回は遺品整理を自分で行うときの効率的な作業手順についてまとめました。遺品整理を自分で行うと肉体的負荷はもちろんですが、悲しみなどの精神的負荷もかかります。しかし整理しながら故人のことを想える時間でもあります。業者に頼むのか自分で行うのか、それぞれの状況を考慮して判断しましょう。